遺品整理で出てきた大量の遺品は、買取をしてもらえば簡単に処分できます。高く売却できれば、相続人で分配することも可能です。
故人が大切にしていた遺品を処分することに抵抗を感じるといった際にも、買取であれば次の所有者に渡って使い続けられます。本記事では、高く売れる遺品や少しでも高く売るコツについて解説します。
実家によくある高く売れる遺品13選
実家によくある、高く売れる遺品は以下の13種類です。
・貴金属
・腕時計
・カメラ
・お酒
・電化製品
・着物
・骨董品、美術品
・家具
・ゴルフ用品
・車、バイク
・コレクション
・本
・ブランド品
思わぬ値段が付くこともあるため、該当する遺品は自分では価値の分からないものでも処分しないで保管しておきましょう。
貴金属
金や銀、プラチナなどの貴金属は高価買取が期待できます。
生前に保有していなくても遺品整理で見つかることもあり、売却できる遺品としては一般的です。
ネックレスや指輪のデザインの好み、サイズが合わないと装飾品として使えないため、売却してしまうのがよいでしょう。
腕時計
ロレックスやカルティエなどの高級時計は高値で買取されます。
海外ブランドの方が高値で買取される傾向にありますが、カシオやセイコーなどの国内ブランド品も値が付くことがあるため、処分せずに保有しておきましょう。
カメラ
一眼レフや高級コンパクトデジタルカメラは、高く売れる遺品の1つです。
定価が高かったり人気があったりするモデルは、数十万円を超えることも珍しくありません。レンズや三脚などのパーツだけでも売却できます。
お酒
洋酒や年代物の日本酒は高値で買取されやすいです。
お酒が好きな方は自宅に保管していることが多く、中には高値が付くお酒が眠っているかもしれません。年末年始は高値で取引される傾向にあるため、売却時期も見極めたいポイントです。
電化製品
電化製品は新型であれば高値が期待できますが、年を追うごとに買取額は低下していきます。ただ、処分するにも費用が発生するため、数百円にしかならなくても買取ってもらった方がお得です。
また、スピーカーやヘッドホンなどのオーディオは数万円の値が付くこともあるため、小さいものでも買取に出してみましょう。
着物
着物は高値で取引されやすい遺品として知られていますが、高値が付くのは作家ものや大島紬などの高級着物でかつ証紙がついたものだけです。
大量にあればある程度の値段になることもあるため、処分せずに買取査定してもらうのがおすすめです。
骨董品、美術品
壺や花瓶、茶道具などの骨董品、絵画などの美術品は有名なものであれば高値で取引されます。ただ、傷や汚れが付いていると買取額は下がるため、遺品整理の際に傷つけないよう注意してください。
専門家でないと本物かどうかの判断ができないため、買取専門店で見てもらいましょう。
家具
家具の中でもハイブランド品や民芸家具が高値になりやすいです。ブランド品を売るときは専門店に依頼するのが理想ですが、対応している店舗が少ないため、リサイクルショップに持ち込んでもよいでしょう。
ホームセンターで売っているような家具にはあまり値段が付かず、高値で売却できるのは高級品に限ります。
ゴルフ用品
ゴルフ用品は元々高価なものが多いため、買取額も高額になります。高価なクラブや有名ブランドのシューズなどが見つかれば、値段が付くこともあるかもしれません。
スポーツ用品は入れ替わりが激しいので、新しいものの方が高く売れる傾向にあります。
車、バイク
車やバイクの処分方法は、廃車か売却のどちらかです。保有するだけでも自動車税や車検費用がかかるため、乗らない場合はどちらかを選択しましょう。
新しいモデルや人気のあるタイプで傷が少ないと高値で取引されるため、売却する場合は事前に洗車しておくと査定額が上がるかもしれません。
コレクション
フィギュアや人形、楽器、鉄道模型などのコレクションで、希少性があるものは高く売却できます。
高価な切手やアマチュア無線機などが見つかるケースもあるため、価値の分からないものも処分しないよう気をつけましょう。
本
古書や人気の落ちない作品、絶版のコミックは高値になりやすいです。大量にある場合は価値のある本を見つけ出すのは困難なので、まとめて買取を依頼するとよいでしょう。
リサイクルショップでは古書を扱っていない店舗もあるため、古書店に買取ってもらうのがおすすめです。
ブランド品
ルイヴィトンやエルメスなどの高級ブランド品のバッグ、財布は高価買取が期待できます。数十年前の商品でも、人気モデルでは高値で取引されていることもあります。
状態が良いほど高値になりやすいため、遺品整理の際に傷をつけないよう注意しましょう。
本当は値段が付きにくい、売れそうで売れない遺品
・ベッド、タンス等の家具
・介護ベッド
・雛人形、五月人形
・3年以上前の家電
ベッド・タンス等の家具、介護ベッド、雛人形・五月人形は売れそうで売れない遺品の代表例といえます。
大型家具は高値になると思われがちですが、元値が安いものが多く高価買取は期待できません。介護ベッドは元値が高いですが、使用期間が長かったりベッドの状態が悪かったりすると、数千円にしかならないことが多いです。ベッドで亡くなった場合は体液が付着し、売り物にならないケースも考えられます。
また雛人形や五月人形は出回っており、大型店やインターネットで購入した一般的なものには値段が付きません。高値で取引されるのは有名作家の作品か、昭和20年代以前に作られたものだけです。
どの家庭にもある家電製品は中古市場での需要が高いように思われますが、毎年のように性能の良い製品が発売されるため、年数がたつにつれ買取は期待できなくなります。
こんなに高く売れる!?意外な遺品
・ビンテージウイスキー、ブランデー
・絶版コミック
・フィギュア、プラモデル
ビンテージのウイスキーやブランデーは数十万、価値のあるものだと百万円の値が付くこともあります。また手塚治虫や藤子不二雄の作品は絶版となっているうえに高い人気があるため、高値で取引されています。
フィギュアやプラモデルも高価買取されることがあります。限定品もしくはレアで手に入りづらく、状態の良いものに値段が付きやすいです。
最新の作品のキャラクターでなくても、ドラゴンボールやゴジラ、ガンダムなど昔から根強い人気を誇る作品は高値になることがあるため、価値が分からなくても処分しないようにしましょう。
遺品を少しでも高く売るコツ
遺品を少しでも高く売るコツは、 綺麗な状態で付属品や箱もできる限り揃えることと、価値が付きやすい時期を狙って売ることです。
買取金額は遺品整理の処分費用や業者への依頼費用にも充てられるため、少しでも高く買い取ってもらいましょう。
綺麗な状態で、付属品や箱もできる限り揃える
高値で買い取ってもらうためには綺麗な状態で、付属品や箱をできる限りそろえることが大切です。
元々傷や汚れが付いていた場合は綺麗にふき取り、遺品整理の際に新たな傷を作らないよう注意しましょう。
電化製品やブランド品、お酒などは箱が付いていないと大きく減額されてしまいます。お酒を買取する際は箱や替え栓などの付属品の重要度が高く、数万円減額されてしまうケースもあります。ただ、エルメスやルイヴィトンなどのハイブランド品は人気が高いため、減額幅は数千円程度で済むことが多いようです。
値が付くと分かっている商品を見つけたら、付属品や箱を探してみてください。
価値が付きやすい時期を狙って売る
商品によって価値が付きやすい旬の時期があるため、狙って売却しましょう。
ブランド品はメディアで取り上げられた時期・ボーナス前・新生活の始まる前(3月あたり)に高値になりやすい傾向です。特に冬のボーナス前はプレゼントや自分へのご褒美としてブランド品を買う人が増えるため、需要とともに買取価格も上がります。
お酒は需要の増える年末年始に高くなりやすく、車やバイクは1~3月と9~10月に価値が付きやすくなります。年始から3月にかけてセールで需要が増えることや、決算に向けて1台でも多く買取したい販売店の意図があるため、売却する良い機会です。
商品によって価値が付きやすい時期は異なるので、インターネットで検索したり買取業者に査定を申し込んだりして、タイミングを見計らって売却しましょう。
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遺品整理で価値のあるものが出てきたら
遺品整理で価値のあるものが出てきたら、相続人で確認・相談し、勝手に処分しないようにしましょう。特に、相続放棄を考えている方は注意が必要です。
相続人同士で確認・相談する
遺品整理で価値のあるものが出てきたら、必ず相続人で確認・相談しましょう。
買取業者や売却時期を話し合ってから処分方法を決めないと、後にトラブルに発展することがあります。価値のあるものでも売却せずに形見分けしたり、供養したりすることも考えられます。勝手に売却してしまうと損害賠償請求をされる恐れもあるため、遺品の取り扱いには十分注意しましょう。
また後から遠方などに相続人がいることが発覚すると再度話し合う手間がかかるため、あらかじめ相続人全員を把握するのが望ましいです。
相続放棄する場合は勝手に処分・売却してはならない
遺品を勝手に処分・売却してしまうと、相続放棄できないケースがあります。遺品整理は民法921条1項に該当し、相続をしたとみなされるからです。
民法921条1項
相続人が相続財産の全部又は一部を処分したときは単純承認をしたものとみなす
処分には売却行為も含まれます。また単純承認とは、マイナスとプラスのすべての財産を相続することです。借金を背負いたくないから相続放棄したいけど、金目のものだけもらっておこう、というような考え方では相続放棄できないということです。
勝手に処分すると、親族との関係が悪化することにもなりかねないので、相続放棄するなら遺品には一切触れないようにしましょう。
関西クリーンサービスの遺品買取事例
関西クリーンサービスでは、遺品整理のご依頼とともに故人さまが大切にされていた遺品の買取も承っております。創業以来、地道に培ってきた販路を活かした買取サービスは幅広いジャンルの買取を可能にし、多くのご依頼主様の要望にお応えしてきました。
ここでは、遺品整理が思いがけない高額買取になった事例をご紹介します。
故人のコレクション品が60万円に!
お父さまの遺品整理と買取のご相談を承り、作業にお伺いしました。
故人さまは音楽鑑賞を趣味にされていたそうで、高級スピーカーやアンプなどのオーディオ機材を多数所有されていました。
性能が高く評価されたハイエンドオーディオには、時が経っても長く愛される機種が多くあります。マッキントッシュやJBLといった有名メーカーの機種を多数査定させていただいたところ、なんと60万円の査定額になりました。
依頼主様は遺品整理の作業料金を上回る買取金額に驚かれ「父が大切にしていた機材を手放すのは惜しい気持ちもありましたが、私たちでは手に余るものばかりですので買取していただけて良かったです。父と同じ趣味を持っている方に大事に使っていただけるなら父も喜ぶと思います。」と仰っていました。
遺品整理で実家をまるごと整理したら買取100数万円
60万円 趣味で所有していた骨董品数点 昔ながらの家屋で蔵があるお宅
京都市内での遺品整理のご相談です。
依頼主様のおじい様・おばあ様の代から受け継がれた、昔ながらの蔵があるお宅で遺品整理のご依頼を承りました。お父さまが亡くなられてしばらくの間、整理に手を付けられなかったとのことですが、誰も住む人がいなくなり遺品整理をすることになったそうです。
整理を進めていくと、蔵には作業員と依頼主様が整理の手を止めて見入ってしまうほどの古く貴重なお品物が保管されており、買取をご提案させていただくことに。
おそらく、おじい様の趣味で集めておられたのでしょう、ご依頼主様も見たことが無かったという、茶器や掛け軸などの骨董品10数点を100数万円で買取させていただきました。
作業終了後にご依頼主様は「祖父は私が小さいころに亡くなったので、まさか家の中にこんな骨董品があるとは知りませんでした。ずっと蔵の中は放置したままだったので、買取なんて考えてもいませんでしたが今回きちんと整理してよかったと思います。」と仰っていました。
【まとめ】遺品整理は気持ちの整理。焦らず整理を
遺品整理は故人とのお別れの時間、気持ちの整理をする時間です。一般的な時期は「四十九日後、諸手続きの完了後、葬儀後、相続前」とされていますが、タイミングに正解はありません。
遺品整理の買取は遺品を取り扱う1つの手段に過ぎません。保管しておきたい遺品や形見分けしたいものがあれば、無理に処分する必要はないでしょう。
ただ、すべてを保管することはできないため、大量の遺品を処分しなければならないのも事実です。せっかく処分するなら買取業者に依頼し、少しでも高く売るために簡単な汚れを拭いたり、商品の付属品を探したりしてみてはいかがでしょうか。
関西クリーンサービスでは遺品整理から不用品の処分、出張買取まですべて行っています。遺品の処分に困っている、少しでも高く売りたい方は、お見積もり完全無料の関西クリーンサービスまでご相談ください。