遺品整理を業者に依頼するにあたって、どれくらいの費用がかかるかは非常に重要なポイントです。
遺品整理の費用は物量や搬入経路などの要素で変動するため、正確な金額を把握するためには、事前に見積もりを取っておくことが不可欠。
しかし、初めての遺品整理では、相場はどれくらいなのか、見積もりで何に注意すればよいかがわからず、困っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、遺品整理の見積もりの種類や、見積もり時に確認すべきポイント、少しでも費用を安く抑えるためのコツなどについて、詳しく解説していきます。
これから遺品整理を業者に依頼するうえで、費用や見積もり面で不安のある方は、ぜひ参考にしてください。
そもそも「見積もり」とは?
そもそも「見積もり」とは、業者が作業に要する時間や人員、そして料金などを事前に提示する手続きを指します。
これを行うことで、作業内容や料金が明確になり、後々の誤解やトラブルなどを防ぐことに繋がります。
見積もり無しで遺品整理の作業を依頼すると、後で想定と違う対応をされたり、高額な追加請求をされたりする可能性が出てきます。
そのため、作業を依頼する前には、必ず見積もりを取っておくことが重要です。
遺品整理の見積もりには、主に「電話やメールでの見積もり」と「訪問見積もり」の2種類があります。
最近ではLINEで気軽に問合せできる業者も増えています。
それぞれの違いについて、以下で詳しく確認していきましょう。
見積もりの種類①:電話やメールでの見積もり
1つ目は、電話やメールで見積もりを取る方法です。
口頭や文面で、部屋の広さや遺品の量などを伝えます。たいていの業者は決まった項目の問合せフォームが用意されており、電話ではマニュアルに沿った対応をしてくれるので1から文章を考える必要はなく、スムーズに進められます。
電話やメールでの見積もりは、手軽に利用できて非常に便利ですが、費用の概算しかわからない点に注意が必要です。
どんなに詳細に状況を伝えたとしても、業者が実際に見ていないため、あくまで概算となり、作業当日に金額が変わる可能性があります。
そのため、できれば電話やメールでの見積もりは参考程度にとどめ、実際に依頼する前には後述する訪問見積もり(出張見積もり)を利用するのがおすすめです。
見積もりの種類②:訪問見積もり(出張見積もり)
訪問見積もりとは、業者が作業する故人宅まで訪問し、実際の状況を確認したうえで見積もりする方法です。
現地で遺品の量や部屋の間取りなどを見てもらうことで、電話やメールでの見積もりよりも正確な金額を算出してもらえます。
訪問見積もりは、多くの優良業者が無料で実施しています。
そのため、実際に作業依頼する前に、なるべく訪問してもらうことをおすすめします。
しかし、訪問見積もりは当然ながら現地に行く手間がかかるため、中には実施するのを渋ったり、別途料金を請求してきたりする業者も存在します。
そのような業者は悪質な場合が多いので、訪問見積もりの可否で業者を選定するのも1つの手段だといえるでしょう。
遺品整理の費用相場
遺品整理の費用相場は、主に整理する遺品の量によって変わってきます。
荷物が多ければ、それだけ作業に必要な人員・時間が増えるからです。
しかし、一般的には部屋の数が増えれば遺品の量も増える傾向にあるため、間取りを目安として費用相場が語られることが多いです。
間取りごとのおおよその費用相場は、以下の表の通りです。
間取り | 費用相場 | 作業人数 | 作業時間 |
1K・1R | 15,000円~ | 1~2人 | 1~3時間 |
1DK・1LDK | 45,000円~ | 2~3人 | 2~4時間 |
2DK・2LDK | 90,000円~ | 3~5人 | 3~8時間 |
3DK・4LDK | 130,000円~ | 5~8人 | 6~12時間 |
ただし、これらはあくまで1つの目安であり、実際の費用は遺品の量や、マンションの階数や周辺環境などを含めた搬出状況によって変わってきます。
そのため、なるべく詳細な費用を算出してもらうためにも、事前に見積もりを取っておくことが重要なのです。
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遺品整理の見積もりは「訪問見積もり」がおすすめ!そのメリットとは?
遺品整理の見積もりは、なるべく電話やメールでなく、訪問してもらうのがおすすめです。
ここでは、訪問見積もりを利用することで得られる、具体的な4つのメリットについて、詳細を確認していきましょう。
メリット①:正確な金額を算出してもらえる
訪問見積もりを利用すると、電話やメールでの見積もりよりも正確な金額を算出してもらえます。
電話やメールは手軽な一方で、どんなに言葉を尽くしたとしても、遺品の量や作業場所の状況を100%正確に伝えることはできません。
そのため、作業当日になって想定外の物量が発覚したり、搬出経路に難があって予期せぬ作業が発生したりして、追加料金が発生する可能性があります。
その一方、作業員に実際に訪問してもらえば、言葉で説明せずとも、目視で状況を正確に把握したうえで見積もり金額を出してもらえます。
住人側では気づかない周辺の道路状況なども踏まえて、正確な見積もり金額が出るので、後になって追加費用がかかる心配もありません。
メリット②:要望を詳しく伝えられる
訪問見積もりを利用すると、具体的な困りごとや要望などを直接業者に伝えられる点も、大きなメリットでしょう。
たいていの方が、遺品整理には不慣れなものです。
そのため、遺品整理を業者に依頼するにあたって、不明点が多く不安に感じることが多々あります。訪問見積もりでは、実際の作業現場に立ち会ったうえで、直接作業員に要望を伝えたり、質問や相談をしたりできるので、安心して遺品整理に臨めるでしょう。
メリット③:作業員の対応品質を確認できる
訪問見積もりを利用すると、電話やメールでは見えてこない、作業員の対応品質をチェックできる点もメリットです。
電話口や文面が丁寧でも、実際の作業が粗雑な悪徳業者は多く存在します。
そのため、訪問見積もりは正確な金額を出すだけでなく、信頼して任せられる業者かどうか見極めるうえでも、非常に重要な手続きだといえます。
遺品整理は、故人を尊重しながら行う繊細な作業です。乱暴に扱われて後悔することのないよう、訪問見積もりで入念に対応をチェックしておくようにしましょう。
メリット④:悪徳業者かどうかを確認できる
訪問見積もりを行うことで、悪徳業者かどうかを確認できるメリットも得られます。
訪問見積もりは少なからず手間のかかる作業なので、不誠実な業者ほど積極的に行いたがりません。また、したとしても曖昧な見積もりしかせず、詳細をぼかしたままにする業者もいます。
そのため、訪問見積もりを依頼して断られたり、見積もり内容に不自然な部分が見られたりした場合は、その業者に依頼するのはやめた方がよいといえます。
また、訪問見積もりを無料と謳いつつ、訪問当日になって料金を請求してくる悪質な業者も存在します。
そのような場合は安易に応じず、消費者センターに連絡するなど、適切な対処をするようにしましょう。
遺品整理の見積もりで確認すべきポイント
遺品整理の見積もりを取った際、見積もりを取ったことだけで満足せず、詳細をしっかり確認しておくことが大切です。
そうしないと、後から誤解が生まれたり、業者との間でトラブルに発展したりする可能性があります。
ここでは、特に重要なポイントを2つ厳選してご紹介します。
ポイント①:料金明細
見積もりを取った際、記載されている料金明細に不明点がないか確認しましょう。
詳細な作業人数や作業内容の説明がなく、料金だけが記載されている場合は、なぜその金額になるか確認することをおすすめします。
追求しても詳細をぼかされる場合は、その業者はやめ、他の業者から相見積もりを取るとよいでしょう。
ポイント②:追加オプションについての記載・説明
ハウスクリーニングや遺品の供養など、追加オプションを利用する場合は、それらに関する説明が見積もり時点でされているか確認しましょう。
充分な説明や記載がない場合は、当日勝手にオプションを付けられ、その分の追加料金を請求される可能性があります。
少しでも作業内容に不明点があるのであれば、見積もりの時点で詳細を質問しておきましょう。
遺品整理の見積もり金額を安く抑えるコツ
最後に、遺品整理の見積もり金額を安く抑えるコツを、3つ厳選してご紹介します。
これから遺品整理業者を選ぶ方は、ぜひ参考にしてください。
コツ①:複数業者から相見積もりを取る
遺品整理業者を選ぶ際は、複数業者から相見積もりを取ると、適正金額の業者を選ぶことができます。
見積もりを取るのが面倒だからと、1社からしか見積もりを取らなければ、それが相場と比べて高いのか安いのか比較ができません。
そのため、少なくとも3社以上から相見積もりを取り、料金とサービスのバランスがよい業者に依頼するようにしましょう。
コツ②:処分品の量を減らしておく
遺品整理業者に依頼する前に、処分品の量を減らしておけば、その分費用を安く抑えられます。
先述の通り、遺品整理の費用は物量をベースに算出されます。
そのため、明らかに不要とわかる物がある場合は、自治体のゴミに出したり、リサイクルショップに売却したりして、物量を減らしておきましょう。
コツ③:自分でできる遺品の仕分けは済ませておく
遺品整理にかかる費用を安く抑えるには、自分でできる範囲で仕分けを済ませておくことも重要です。
遺品整理のうち、たくさんの物量から必要な物を見つけ出し、適切に仕分けするのは非常に大変な作業です。
業者に依頼する場合、作業時間が増えれば増えるほど料金はかさむので、重要な物は事前に仕分けておきましょう。
たとえば、遺言書や通帳を探し出したり、故人の写真や衣類を仕分けたりなどの作業は、事前に済ませておくとコスト削減に繋がります。
まとめ
今回は、遺品整理の見積もりの重要性について、詳しく確認してきました。
遺品整理は実際の物量や搬入経路によってかかる費用が変わってくるので、事前に詳細な見積もりを取っておくことが不可欠です。
その際、電話やメールでの見積もりではなく、なるべく訪問見積もりを利用すると、より正確な見積もり金額を算出してもらえます。
関西クリーンサービスでは、遺品整理サービスを実施しております。
遺品整理士の有資格者が在籍する優良事業所として認定されており、幅広いニーズに対応した遺品整理が可能です。
もちろん、電話やメールでの見積もりだけでなく、訪問見積もりも無料で承っております。
ご遺品の出張査定やご供養など、無料のオプションも取り揃えておりますので、遺品整理をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
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