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遺品整理を進めるうえで、多くの方が直面するのが「何を捨てて、何を残すべきか」という判断です。
遺品の中には、各種手続きに必要なものや、故人の思い出が詰まったものなど、安易に捨てるとトラブルや後悔に繋がるものが含まれます。とはいえ、すべてを残していては遺品整理が進まないので、しっかり基準を設けて要不要を判断しなければなりません。
そこで今回の記事では、遺品整理の判断に困ったときの対処方法を、具体的な品物を挙げて詳しく解説していきます。
これから遺品整理に臨む方、今まさに遺品整理をしていて要不要の判断に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
遺品整理で判断に困らないための事前準備
ここではまず、遺品整理を進める際に判断に困らないため、そして後々のトラブルを防ぐためにしておくべき、具体的な2種類の事前準備についてご説明します。
事前準備①:遺言書・遺書・エンディングノートの確認
本格的に遺品整理を始める前に、まずは故人が遺言書や遺書、エンディングノートなどを残していないか確認しましょう。
このうち、遺言書は法的な効力を持つため、相続の対象や分配方法などを決めるうえで特に重要な存在です。
また、遺書やエンディングノートの場合、法的効力こそありませんが、故人の遺志を確認するうえで重要な意味を持ちます。中には、残してほしい遺品や、反対に処分してほしいものなどが記載されているケースもあるので、必ず内容を確認してから遺品整理を進めましょう。
事前準備②:遺品整理を行うことを相続人や親族たちに知らせる
遺品整理を行う際は、事前に相続人や親族にその旨を知らせておきましょう。
遺品整理には、故人の生前の荷物を整理することに加え、そこに含まれる価値のある品や、思い出の品の形見分けを決める意味もあります。それらを親族に告げずに進めてしまうと、後から文句を言われたり、資産価値のあるものを持ち逃げされたと思われたりして、トラブルに繋がりかねません。
親族全員が遺品整理に参加できるのが理想ですが、実際はそれぞれの事情もあり難しいケースが多いです。そのため、遺品整理をする際は「いついつに実施する」などと具体的に知らせ、後々のトラブルの可能性を最小限に留めましょう。
遺品整理で判断に困ったとき、捨ててはいけないもの
ここでは、遺品整理で判断に困ったときに捨ててはいけないものを、その理由と一緒に詳しく紹介します。
これらの品を捨ててしまうと、後々不都合が生じたり、トラブルに発展したりする可能性があるので、くれぐれも注意してください。
財産に関するもの
第一に、故人の財産に関するものは捨ててはいけません。もちろん、現金を故意に捨てることはないでしょうが、預金通帳や証券類などは、十分に確認せずに誤って捨ててしまうこともあるので注意しましょう。
また、故人の所有していた洋服のポケットなどに現金が入っているケースもあるので、十分に確認しておくことが大切です。
契約に関する書類・印鑑など
故人がしていた諸々の契約やその支払いに関する書類は、手続きがすべて完了するまで捨てずに取っておきましょう。特に、携帯電話や公共料金、各種サブスクなどの契約書・支払い書は、捨ててしまうと手続きが面倒になる可能性があります。
また、解約したり契約内容を変更したりする際、印鑑が必要になることもあるので、こちらも捨てずに取っておきましょう。契約内容によって複数の印鑑を使い分けているケースもあるので、見つかった印鑑はすべて保管しておくと安心です。
スマートフォン・PCなどの電子機器
故人が使っていたスマートフォンやPCなどの電子機器は、故人の情報の宝庫なので、決して捨てないようにしましょう。
まず、近年ではペーパーレス化が進んでいるため、先述の各種契約に関する情報が、紙面ではなく電子機器内にデータとして残されていることが多いです。これらをデータごと消去してしまうと、後々解約手続きなどで手間が増えかねません。
また、スマートフォンやPCなどに保存された画像やビデオは、後述する「デジタル遺品」になる可能性もあるので、判断を急がず保管しておくとよいでしょう。
レンタル品・リース品
メーカーなどから機器の貸与を受けているレンタル・リース品がある場合は、それらを誤って捨てないように注意しましょう。仮に捨ててしまった場合、賠償金が発生するなどのトラブルに繋がります。
レンタル・リースサービスでよくあるものとしては、ウォーターサーバーやWiFiルーター、大きいものだと自動車なども考えられます。
レンタル・リース品であった場合、製品のどこかに提供元を示すシールが貼られていることが多いので、処分する前に必ず確認するようにしましょう。
遺品整理で捨ててはいけないものを詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
遺品整理の判断に困りやすいものと、対処
ここでは、遺品整理を進めるうえで、残しておくか処分するか判断に困りやすいものを3種類取り上げます。
それぞれを捨てるべきか残すべきかの判断はケースバイケースで異なるので、しっかり考えたうえで処分方法を検討するようにしましょう。
デジタルデータ(デジタル遺品)
スマートフォンやPC、デジタルカメラなどに残されたデジタルデータには形がなく、数もたくさんあることが多いので、判断に困りやすいです。その中には故人が写った写真やビデオ、故人の書いた日記などが含まれることもあり、近年では「デジタル遺品」と呼ばれています。
各機器のまま取っておくと場所を取るので、保管場所をコンパクトにしたい場合は、USBやCD-ROMなどの記憶装置にまとめて保管するのがおすすめです。データを1つにまとめれば場所を取らず、後で見返したい場合もスムーズに閲覧ができます。
なお、スマートフォン内のデジタル遺品を確認できなくなるのを防ぐため、キャリアの契約はすぐに解約しないように注意してください。また、WEBサービスやネット銀行などの利用を確認し、必要に応じて解約などを行いましょう。
電子機器にパスワードが設定されている場合は、ロック解除できるまで入力しましょう。それでも解除ができない場合、専門の業者に解除を依頼するという手段もあります。
そして、電子機器を売却する場合は、データを必ず初期化することを忘れないようにしましょう。
価値がありそうな貴金属など
遺品整理をしていて、貴金属やブランド物の衣類など、価値がありそうなものが出てきたら、その場で処分せずに鑑定で価値が判明するまで保管しましょう。一見価値があるか不明なものでも、鑑定してみたら思わぬ価値が判明したというケースもあるので、気になったものは鑑定に出すことをおすすめします。
そのため、遺品整理を進めるうえでは、「保管」「処分」とは別に、「保留」や「鑑定待ち」といった区分を設けておくとよいでしょう。また、遺品整理業者によっては、作業中に鑑定も同時にしてくれる場合もあります。
故人の思い出が残る写真や手紙など
故人の写真や手紙などは、故人との思い出が残る唯一無二の品なので、誤って捨ててしまうと後悔に繋がりやすいので注意しましょう。
また、思い出の価値は人それぞれ異なるので、自分にとっては不要な品だと思えても、他の親族にとっては、大切な思い出の品である可能性もあります。
そのため、遺品整理をしていて写真や手紙などが見つかった場合は、親族にその存在や内容をしっかり伝え、必要な人とする人がいないか確認してから処分するようにしましょう。
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お見積りは電話・出張ともに無料なので、遺品整理でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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遺品整理の事例
遺品整理
作業料金
220,000円
- プラン
- 遺品整理
- 間取り
- 4DK
- トラック
- 2トンロングトラック
- 作業人数
- 5名
- 作業時間
- 7時間
- 住所
- 奈良県桜井市
プラン内容
依頼者様のご家族の遺品整理とそのほかのお部屋も片付けてほしいとのご依頼でお伺いしました。4DKという大変広いお家でしたが、5人のスタッフが素早く行動し7時間程で作業を終えることができ、お客様に大変満足していただけたようで、こちらとしても大変嬉しい限りです。
遺品整理
作業料金
160,000円
- プラン
- 遺品整理
- 間取り
- 3DK
- トラック
- 2トントラック
- 作業人数
- 4名
- 作業時間
- 5.5時間
- 住所
- 大阪府枚方市
プラン内容
ご親族様が亡くなられたため遺品整理のご依頼を承りました。お家もお引越しされるとのことなので、ほかのお部屋も片付けさせていただきました。ご依頼者様立ち合いのもと、必要品と不用品を慎重に仕分け作業を進めていき、不用品は回収致しました。
作業は5.5時間程で全ての作業を終えることが出来ました。
まとめ
今回は、遺品整理の判断に困ったときの対処方法について、詳しく確認してきました。
遺品の中には、手続きに必要なものや、故人の思い出が残るものなど、さまざまな物品が含まれています。深く考えずにそれらを処分してしまうと、後々手続きに手間がかかったり、親族間でトラブルに発展したりしかねないので、くれぐれも注意が必要です。
自力で遺品整理を進めることに不安がある場合は、遺品整理の専門業者に依頼するのも方法の1つです。