荷物が多く、エレベーターがない物件での作業、本当にありがとうございました。
- 特殊清掃
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京都 J様
作業カルテ
ある夏の日の午後、私たち特殊清掃のスタッフは、マンションの管理会社様からのご依頼で大阪府のとあるマンションに向かいました。部屋の中には、亡くなった方の体から出た液体が残っており、強いにおいが充満していました。
そんな孤独死の特殊清掃の一部始終を紹介します。
▼作業の様子を動画でも紹介しています
大阪・京都・奈良を中心に近畿一円でゴミ屋敷片付けや遺品整理、特殊清掃のサービスを提供。遺品整理においては受注件数5年連続関西No.1(※)の実績を誇り、片付けのプロとして日々さまざまなご依頼にお応えしています。
※東京商工リサーチ2019年~2023年「遺品整理業」調査において
さっそく状況を確認しようと玄関の扉を開けると、死臭とよばれる異様な臭いが鼻を突き刺します。部屋の間取りは1K。入って左手すぐにあるキッチンのシンクには、フライパンや食器が当時のまま置かれています。
さらに進んだ先のリビングは、まだ誰か住んでいるかのような生活感あふれる状態でした。家具はあまり多くなく、大きなマットレスが部屋の真ん中にドンと置かれていました。
周りには飲みかけのペットボトル、たばこと灰皿などが床に置かれたままです。その傍らには充電器がささったままの携帯。テーブルにはざっくばらんに物が広がって置いてあります。
関西クリーンサービス
男性の一人暮らしの部屋という印象でした。洋服などのご遺品から推測すると、亡くなられたのは30代~40代の男性と思われます。
ご遺体が発見された場所はこの部屋ではありません。玄関を入ってすぐ右手、キッチンの向かいにあるユニットバスの中でした。
清掃スタッフがユニットバスの中を確認すると、トイレの便器の周りに大量の体液の痕があり、それはユニットバスの入り口の外まで広がっていました。私たちが清掃に入ったのは、ご遺体の発見、搬送からひと月が経過していたため体液が凝固して床にこびりついている状態です。
早速、清掃に取り掛かります。
孤独死とは、誰にも気づかれずに自宅で亡くなり、しばらくたってから発見されることです。発見が遅れると、腐敗したご遺体から出た液体が部屋中に広がり大変な状態になります。一人暮らしの方に多く、孤立などのさまざまな要因が考えられています。
私たち関西クリーンサービスの仕事は、このような部屋を元の状態に戻すことです。作業に入る前に、まずは合掌し、故人のご冥福をお祈りします。
亡くなられたのはユニットバスの室内だったため、今回は、その他の場所から片付けを始めることにしました。ご遺品の仕分けを行ない、順に運び出していきます。ご遺品の中には現金や通帳などの貴重品も紛れているため、誤って処分しないように書類や郵便物を一つひとつ確認しながら仕分けなければなりません。
また、孤独死は多くのケースで「腐敗」した臭いが残ります。この臭いは気分を悪くする人もいるため、周辺に臭いが漏れ出てしまわないように、できるだけ窓を閉めた状態で作業を行なっています。
さらに、体液はどんなウイルスや菌が潜んでいるかわかりません。孤独死現場の特殊清掃では、清掃員の二次感染を防ぐために防護服を着用し、マスクも欠かせません。
関西クリーンサービス
夏場は高温になる室内で防護服を着用しての作業…。
清掃員は熱中症に気をつけて、亡くなった方やご家族、物件のオーナーさんのことを思いながら、心を込めて作業を行っているよ。
ご遺品を運び出したら、ようやくユニットバスの清掃です。
まずはユニットバスの中にある物を出し、空っぽにします。体液が付着したものもあるためゴミ袋に入れて厳重に梱包します。
そして、消毒薬を十分に噴霧してから洗浄に取り掛かります。体液には、粉末状の消毒剤を振り掛けて、より念入りに消毒します。
消毒剤と一緒にこびり付いた体液をスクレーパー(へら状の道具)で削り取り、最後に水で流して体液の痕を洗浄します。
クッションフロアにこびりついた体液も粉末消毒剤を振り掛けて削り取ります。この後、クッションフロアを張り替えて今回の特殊清掃は終了しました。
地域 | 大阪 |
作業内容 | 遺品整理、体液の洗浄、床材撤去 |
作業人数 | 3名 |
料金 | 250000円 |
特殊清掃の作業は家財道具の片付けや体液の洗浄だけでなく、脱臭、内装の撤去・やり替えなど多岐にわたります。関西クリーンサービスではこれらの作業を一貫して対応いたします。業界トップクラスの清掃、オゾン脱臭技術で、お部屋を原状回復。リフォーム業者様と提携されている場合の作業の範囲もお気軽にご相談ください。
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特殊清掃についてよくいただく質問を集めました。
明確な定義があるわけではありませんが、医師や家族など周囲の誰にも看取られずに亡くなり、発見が遅れた場合に孤独死と言います。遅ければ数か月発見が遅れることもあり、ご遺体の腐敗が進んでいることが多いです。
万が一体液にウイルスがあった場合、二次感染を引き起こす恐れがあります。感染を防ぐために清掃員は防護服を着て作業を行います。
孤独死が発覚する理由の一つに臭いがあります。家族や友人との付き合いが希薄な人の場合、近隣住人が異様な臭いに気づいて発見に至ります。
しかし、それほどまでに強い匂いは近隣住民への苦情につながりますので特殊清掃の作業中は出来るだけ臭いが外へ漏れ出ないように窓を閉めて作業を行なっています。
体内にあるすべての液体。血液・リンパ液・脳脊髄(のうせきずい)液などを指します。腐敗は胃や腸から始まり、体内で発生したガスによって遺体が膨張して、やがて溶解した肉と皮を破ってガスとともに体液が噴出します。発見が遅れた孤独死では腐敗により体液の痕が室内に残ります。
昨今の超高齢化社会や未婚率の高さによる一人暮らしの増加など、孤独死の増加にはさまざまな社会背景があると考えられます。
特殊清掃の現場では、故人が生きていた証、ご遺族の悲痛な声、物件オーナーの苦悩など、それぞれの方の思いが表面に現れてきます。私たちは、そんな孤独死の現場で行なう特殊清掃の様子を発信することで、離れて一人暮らしをする家族、友人を気にかけるきっかけになればと願っています。それが早期発見や孤独死を防ぐことになるのではないでしょうか。
京都 J様
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