ゴミ屋敷から消えた住人女性~残されゴミから見えてきた心の叫び~
作業カルテ
- 不用品回収のカンクリ
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大阪市にあるアパートのゴミ屋敷片付けに駆けつけたスタッフ。依頼は部屋の住人ではなく、その妹さんからです。
ご依頼主様は、昔から片付けが苦手だったお姉さんを心配したお父さまから「ちょっと様子を見てきて」と頼まれ、6年間会っていなかったお姉さんの部屋を訪れました。
軽い気持ちで部屋のドアを開けた瞬間、目の前に現れたのはゴミの山。部屋にはお姉さんの姿はなく、ただ大量のゴミだけが残されていました。
彼女は大量のゴミを残してどこへ行ったのでしょうか。家族も困惑するゴミ屋敷を、関西クリーンサービスのサポートで一掃いたしました。
今回の清掃をご案内するのは・・・
![]() | ナビゲーター ”にゃんと” 大阪・京都・奈良を中心に近畿一円でゴミ屋敷片付けや遺品整理、特殊清掃のサービスを提供する関西クリーンサービスのマスコットキャラクター |
![]() | 解説 関西クリーンサービス スタッフ 太田春哉 関西クリーンサービスのベテラン清掃スタッフ。 「現場作業の詳細をYouTubeで公開しています。ぜひご覧ください!!」 関西クリーンサービスYouTube:https://www.youtube.com/@k_clean0 |
家族が困惑するゴミ屋敷、その在り様は?
依頼を受けてスタッフが向かった先は、大阪市にあるワンルームアパート5階の一室です。玄関のドアを開けると、膝丈まで積み上がったゴミの山が部屋の奥まで続いている様子がわかりました。床が見えている部分はありません。

大量のゴミに混ざって郵便物や書類、靴、メイク道具などが散らばっています。
廊下のゴミはカチカチに押し固められてかき分けることができず、自然とゴミの上を歩く状態でした。

ナビゲーター”にゃんと”
わぁ…まるで部屋全体がゴミ箱ののようだね

担当スタッフ 太田
身長175cmの私は、あと3~40cmで天井に頭がつきそうでした
続いてリビングへと進むと、ゴミの種類はほとんどが食べ物の空容器。その中に洋服などが分別もされず散乱しています。
空容器が多いため、廊下とは違い “ふかふか” して足が沈んでしまいます。

その中にぽっかりと空いた“谷間”がありました。


ナビゲーター”にゃんと”
この谷間は何だろう?

担当スタッフ 太田
ここでご飯を食べたり寝たりしていたんだと思うよ。ゴミ屋敷では布団やベッドがゴミに埋もれてしまって、住人がゴミの上で寝てることも珍しくないんだ。
そこだけゴミが押しつぶされてくぼみになり、周りのゴミはふかふか、というのはゴミ屋敷でよく見る光景だよ
部屋の隅には段ボール箱がいくつも積んでありました。


担当スタッフ 太田
ダンボール箱は、前のお住まいから引越してきた時のままだったんじゃないかな
洗面所や浴室は、黒ずんだ空容器やビニールが大量に散らばっている状態です。


担当スタッフ 太田
今回の片付けはごみがカチカチに固まった廊下がメインになりそうだね。ただ、貴重品がたくさん混ざっていて仕分けには時間がかかりそう。
ゴミ屋敷片付け作業開始|圧縮されたごみ、貴重品をしっかり分別
貴重品や不用品がごちゃ混ぜのゴミをしっかりと分別するため、2日間かけて作業を行いました。
1日目は、押し固められたゴミを分別しながらまとめていきます。
玄関と廊下の片付けを優先して進め、お弁当の空容器、ペットボトル、お菓子の空箱、紙くず、雑誌などのゴミを次々と袋に詰めていくスタッフたち。

貴重品を誤って捨ててしまわないようにダンボール箱やゴミ袋、財布など、中身が入っているものは必ず開けて中を確認します。

火災などの事故につながるマッチ、ライター、スプレー缶があちこちから出てきました。危険物は安全確保のため可燃物と分けてリスクを軽減します。


ナビゲーター”にゃんと”
危険物が混ざったまま処分するとどうなるの?

担当スタッフ 太田
ゴミ収集車に積み込む時に、圧縮板の強い力がかかるんだ。その力でスプレー缶が破裂したり、引火したりすることがあるんだ。そうなると大事故だよね。
貴重品も危険物もいろんなゴミがごちゃ混ぜだったから、分別には特に注意して作業したよ
そして、分別したゴミから順に外へ運び出します。近隣の方に迷惑がかからないよう決められたスペースにゴミをまとめ、トラックへと積み込みます。


ナビゲーター”にゃんと”
アパートの住人さんや近所に気を遣いながら作業するのも大事なことだね
部屋には袋に入ったゴミもあり、自分でまとめるところまでは行っていたことが伺えます。

手際よくゴミを分別し、袋詰め作業を進めたことで、徐々に部屋の床が現れはじめました。

片付いた場所を一時的にゴミ袋置き場として活用し、どんどん積み重ねていきます。ゴミ袋の山が大きくなるにつれて、見える床の面積が広がり、部屋が少しずつ元の姿に戻っていきました。


ナビゲーター”にゃんと”
もうこんなに片付いたの!?すごく早いね!

担当スタッフ 太田
リビングのゴミはふかふかだったから、見た目ほどの量はなかったんだよ
約2/3のゴミを片付けたところで1日目の作業は終了。2日目は、残りのゴミの分別と搬出作業、そして最後に清掃を行います。
まとめた大量のゴミ袋をカートに乗せてアパートの外へ運び出します。


ゴミを搬出した後は部屋をきれいに掃除し、ご依頼主様に確認していただきました。

ゴミ屋敷片付けのビフォーアフター
清掃前と清掃後の様子を比較してみましょう。ゴミで埋まっていた部屋が奇麗にすっきり片付きました。
床が全く見えずゴミで埋め尽くされていた玄関と廊下は、リビングの窓から日の光が差し込むようになり、玄関まで明るくなりました。

リビングに散乱していたゴミは腰丈以上の高さまでありました。ゴミをすべて撤去すると、クローゼットが開閉できるように。床の汚れも少なく、ご依頼主様もホッとされた様子でした。


ナビゲーター”にゃんと”
ゴミを片付けただけで見違えるようにきれいになったね!これでご依頼主様も安心だね。

担当スタッフ 太田
女性のゴミ屋敷では食べ残しがあることが多いんだけど、この住人さまは食べきっていて生ゴミが少なかったのが幸いだったよ。
食べ残しや飲み残しが放置されると、害虫や悪臭が発生したり汚れや傷みのせいで高い修善費用がかかったりして大変なんだ。
ゴミ屋敷片付けの概要
地域 | 大阪市 |
作業人数 | 5名/日 |
作業時間 | 2日間 |
作業内容 | 大量の不用品処分 |
使用車両/日 | パッカー車 2トントラック |
料金 | 600,000円 |
大阪・京都・奈良でゴミ屋敷にお困りなら関西クリーンサービスへ
「こんな状況を知られたくない・・・」「家族の家がゴミ屋敷で・・・」そんな依頼者様の不安を少しでも取り除けるように、経験豊富な清掃スタッフが依頼者様に寄り添って親身に対応いたします。ゴミ屋敷を片付けて、安全で清潔な住まいを取り戻しませんか?片付けのことならどんなことでもご相談ください。
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なぜゴミ屋敷に?片付けで見えてきた住人女性の人物像

ご依頼主様がお姉さんの部屋を片付けることになったきっかけは、父親からの連絡でした。
「しばらく(アパートに)帰ってないようだけど、家賃は払ってるみたい。帰らないんだったら退去させたい。あの子のことだから、いろいろ物を置きっぱなしにしていると思うから、ちょっと様子を見てきて」とのこと。
ご依頼主様は、幼いころから片付けが苦手だった姉の姿を思い出し、散らかった部屋を想像しながら訪れました。ところが―――
「軽い気持ちでドアを開けたんです。そしたら、信じられないというか・・・正直、なんだこれって感じでした(ご依頼主様)」
想像を超える光景に驚きを隠せませんでした。
片付けが苦手だった幼少期
小さいころは同じ部屋で過ごしていた姉妹。
幼少期についてお伺いすると、お姉さんは整理整頓が得意ではなく、しばしば妹さんのスペースまで物を広げてしまい、母親に注意されることもあったそうです。それでも、一緒に片付けをした思い出もあると語っていました。
そんなお姉さんは、就職後すぐに一人暮らしを始め、2回の引っ越しを経験しました。しかし、「これほどまでにゴミを溜めているとは、これまで聞いたことがなかった」と妹さんは驚いています。
一体、お姉さんはなぜゴミを捨てられなくなってしまったのでしょうか。
表向きはごく普通の女性
部屋を片付ける中で特に印象的だったものは、メイク用品や美容グッズなどでした。これらの持ち物からは、「美容に関心があり、身だしなみにも気を使うごく普通の女性」が想像できます。


さらに、パスポートや社労士の参考書も見つかりました。旅行を楽しむ趣味を持ち、キャリアアップを目指して努力する、経済的に自立した大人の女性像が浮かびます。


そんな彼女がゴミ屋敷に住んでいるとは、周囲の友人や同僚も想像すらしていなかったのではないでしょうか。
ドアスコープの絆創膏が語る恐怖心

持ち物以外で特に印象的だったのは、玄関のドアスコープに何重にも貼られた絆創膏でした。美容やキャリアに関心のある持ち物から想像される姿とは裏腹に、彼女の内面にある不安や孤独を物語っているようでした。
スタッフが違和感のある絆創膏を慎重に剥がしていくと、本来あるはずのレンズがなく、そこにはぽっかりと穴が開いていました。これでは、外から部屋の中が丸見えになってしまいます。


ナビゲーター”にゃんと”
“見られてる”恐怖心で何重にも貼ったのかなぁ

担当スタッフ 太田
ここまでしないと安心できない精神状態だったのかもしれないね
さらに、部屋の中からは睡眠導入剤も見つかりました。お姉さんが精神的な不安を抱えていた可能性は、こうした持ち物からも推測できます。
経済的には自立していたと思われるお姉さんですが、もしかすると、周りの人に相談したり弱音を吐いたりすることは苦手だったのかもしれません。
そして、誰にも頼れなかった彼女が最後に選んだ手段が、「引っ越し」だったのでしょう。
ゴミ屋敷はひとりで抱え込まずに相談を

「もし家族にゴミ屋敷のことが知られてしまったら・・・」理由を聞かれても、うまく答えられないかもしれません。
「恥ずかしい」「だらしないと責められる」――様々な理由でゴミ屋敷を誰にも相談できずにいる人は少なくありません。その結果、片付けられないまま引っ越してしまうケースも決して珍しいことではありません。
でも、ひとりで抱え込む必要はありません。
周りに話しづらいときは、信頼できる業者に相談するのもひとつの方法です。部屋がきれいになることで、心の負担も軽くなるはずです。
関西クリーンサービスではゴミ屋敷化の背後にあるさまざまな問題に目を向け、その一環として、YouTubeで清掃現場の実態を公開し、多くの視聴者に気づきや考えるきっかけを提供しています。ゴミ屋敷に悩む本人や家族が、解決の糸口を見つける手助けになればと願っています。
ゴミ屋敷の片付けでお困りの際は、ぜひ関西クリーンサービスへお気軽にご相談ください。経験豊かは清掃スタッフが、全力でサポートいたします。
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