片付けたいのに捨てられない…ゴミ屋敷に住むLGBTの女性。片付けの一部始終を、片付けのプロ集団・関西クリーンサービスがYouTubeで動画公開

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片づけたいのに捨てられない、LGBT女性のドキュメンタリー

ご依頼主はLGBT(トランスジェンダー)40代女性。好きなものに囲まれていたはずがゴミ屋敷・物屋敷に…。理想の自分を求め続けてきた彼女が「一つも捨てたくない」と言ったあるモノとは?片付けとその後に密着

遺品整理やゴミ屋敷片付け、孤独死の特殊清掃を専門とする片付けのプロ・関西クリーンサービス(所在地:大阪府大阪市、運営:A-LIFE株式会社、代表取締役:亀澤 範行)は、2024年7月15日、「片付けたいのに、捨てられない」という女性からのゴミ屋敷片付けのご依頼に密着する動画をYouTubeで公開しました。

ご依頼主は40代女性。ゴミ屋敷のありさまは…

今回、部屋を片付けたいとご依頼くださったのは、1Kのマンションに一人暮らししているサキさん(40代女性)です。

玄関から見えるのは、かろうじて一人が通れる「隙間」が空いた廊下。隙間を縫うように進んだ先にリビングがあります。そこは人形などのかわいらしいものが壁一面に飾られ、カーテンレールには大量の洋服がかっていて、床はほとんど見えません。

サキさんにはもともと収集癖があり、コロナ禍の営業自粛期間中に仕事ができなくなったことで部屋が荒れ始めたそうです。この荒れた部屋をきれいにするために、サキさんは関西クリーンサービスに相談しました。

ゴミ屋敷住人の素顔

今回の動画撮影を快く引き受けてくださったサキさんと打ち合わせのため、取材班が向かったのは大阪ミナミにある「冗談酒場(パブ)」というショーパブです。サキさんはその店でダンサーとしてステージに立っていました。ミナミでは老舗として知られる「冗談酒場」で、ステージに立っているのは全員ニューハーフの方々。

実は、サキさんも元男性です。

ご自身の性について話を伺うと、幼いころから ”なぜ自分はこうなのか” 理由がわからず悩み続けた時期があったそうです。

「リカちゃん人形とかで遊ぶのが好きだったんですけど、「これは女の子の遊びなんや」って知ったときはすごくショックでした。

『あの子、女っぽいね』って言われたりするので、隠すようになって…(小学校)中学年ぐらいからは男の子の友達を作るようになって、無理やり合わせてたって感じですかね。」

サキさんが、これまでの違和感について性同一性障害のせいかもしれないと認識したのは20歳のとき。その後、性別適合手術を受けて現在は戸籍上も女性として生活し、毎夜、冗談酒場のステージに立っています。

「ニューハーフのショーパブはニューハーフしか立てない舞台なので、それを活かした仕事がしたいと思って始めました。」

長い間サキさんを支えてきた冗談酒場のママや同僚に囲まれて談笑するサキさん。そんな彼女の目からは、強い意志と自信が感じられました。

しかし、彼女の部屋は足の踏み場もない汚部屋ーー。気の合う友人を部屋に呼ぶこともできません。

「片付けたいのに、捨てられない」あるモノ

サキさんにはどうしても捨てたくないものがありました。幼いころから好きで、自身の性別の違和感に気づくきっかけにもなった人形です。

「人形は家族みたいな存在。一つも捨てたくない。」

しかし、手放すことも考えなければ部屋を片付けることはできません。当社から持って行った段ボールは捨てられない人形や洋服であっという間に50箱を超えてしまいました。

果たして、彼女は人形を手放すことができるのでしょうか。

さらに、今回の動画では片付けから3か月後の様子も取材させていただくことができました。サキさんと、サキさんの部屋がどのように変化したのかも、見どころのひとつです。

多様性に寄り添う清掃サービス。LGBTの理解と共に

関西クリーンサービスでは、遺品整理、ゴミ屋敷片付け、孤独死の特殊清掃などを専門に、日々ご依頼を承っています。

今回の取材で印象的だったのは、サキさんの前向きな性格です。自身の性別に悩みながらも克服し、周りの人を大切にするサキさんの姿は、多くの人に勇気を与えています。

その一方で、LGBTに関連する問題には、差別や偏見などさまざまな課題があります。サキさんも幼少期にはこれらの悩みを抱えていました。

この悩みは、ゴミ屋敷に苦しむ依頼者の方々にも共通するものがあるのではないかと考えています。片付けができない自分を責め、周囲からの視線に苦しんでいる多くの人を私たちは見てきました。そんな方々にとって、私たちのような業者に相談するのは大変な勇気が要ることです。

しかし、住環境の改善は心の整理ができるようになり精神衛生にも良い影響を与えてくれます。清掃後、部屋がスッキリすると同時に、多くの依頼者様からは「気持ちもスッキリした」というお言葉をいただきます。

私たちは、こうした経験を通してLGBTを含めたあらゆる多様性の問題に目を向け、困っている方々に手を差し伸べていきたいと考えています。ゴミ屋敷がバレたくない、人に言うのが恥ずかしいという方も、安心してご相談ください。

ゴミ屋敷に住むLGBT女性『片付けても片付かない…たった1つの理由』|ゴミ屋敷片付け・出張買取「買豊堂」

様々な問題を抱えながらも克服し、理想の自分を求め今を生きている彼女の姿を、ぜひ動画でご覧ください!

ご依頼主様へのインタビュー

このリリース記事を見てくださった方だけに、動画では語られていない、片付けの「その後」のインタビューもご紹介します!

――― 部屋が散らかっていく過程での精神的な変化はありましたか?

「一回散らかったら、もうどうでも良くなっていって、まぁいっか人に見せへんしって…。」

――― 友だちも呼べなくなった?

「そうですね。呼びたいのに呼べない悩みみたいのはありました。」

――― 片付けをして、綺麗になった後と、綺麗になる前で変化はありましたか?

「きれいになった後の方が前向きになった気がします。

自炊もするようになったし、物をいっぱい捨てたので、こんなにいっぱいあったんやって思って物欲くも少なくなりましたね。」

――― 今の部屋の状態はこれからも維持していけそうですか?

「そうですね、もっときれいにしたいです。
片付けのあと、また厳選して捨てたりもしました。」

――― 性別についてお聞きしたいのですが、性転換手術やホルモン注射によって精神面に影響が出るという話も聞いたことがあるのですが、サキさんはどうでしたか?

「私はあんまり不安定になることはなかったですが、周りでたまにいらっしゃるのは見かけます。気分の浮き沈みが激しくなるとか、イライラしやすくなるとか言ってました。」

――― サキさんはそうならなかった?

「自分で思うのは、母が私の味方をして近くにいてくれたのと、やっぱり周りの友達にも恵まれていたと思います。

――― ママの存在も大きかったですか?

「大きいですね、冗談酒場に行くために大阪に出てきたんですけど、ママしか頼れる人がいなかったし、優しくて信頼できる人だと思って、ずっと話を聞いてもらっていました。」

――― 初めて冗談酒場でショーを見た時はどんな風に感じられましたか?

「私が人生で初めて見た、ニューハーフのショーが冗談酒場だったんです。
みんな、めっちゃ生き生きしてて、キラキラしてて、わぁ凄いな綺麗って思いました。」

――― そこで働くことになったきっかけは?

「最初は遊びに行ってたんですよ。その時、仲のいい子が居て、働いたら?ってなって。
あとは、昼間の会社に勤めてたときに、ネガティブな考えではないけどLGBTと言われてた時代じゃなかったんで、ニューハーフを活かせないかなと思ってて。
ニューハーフのショーパブっていうのは、ニューハーフじゃないと立てない舞台なので、どうせならそれを活かした仕事がしたいと思って、始めました。」

――― 今はニューハーフということを活かして活躍されていますが、初めてカミングアウトしたときの反応はどうでしたか?

「母は気づいてたみたいで、『やっぱりそうなんやね』って一番の味方でいてくれました。
お父さんは全くそんなことを思ってなかったみたいで、めちゃくちゃびっくりしてて。母と一緒に言ったら、その日の晩ご飯を食べれないくらいショックを受けてました。気づいてるやろって思ってたのに(笑)。あんまり、他人に興味持つような父ではなかったんですけど、そんなショック受けるくらい興味あったんや私にって思いました。」

――― 告白するまで、迷われたりはしましたか?

「もう、ニューハーフになるっていうのは決めてたんです。
いちばん最初に言ったのは、友だちなんですけど、やっぱり親に言うのがいちばん勇気がいりましたね。これからの人生でずっと関わっていく家族やから、一番言いにくかったです。」

――― 選択肢として、言わずにニューハーフになるっていうのもあったと思うんですが。

「仲も良かったですし、これからも関わりを持っていきたかったし、言わずにやるよりも…。言ってもし反対されたら、一人でやっていこうと思ってました。」

――― 両親に告白するのは、相当な勝負だった?

「そうですね、本当に震えながら言ったと思います。」

――― 手術しない選択肢は考えていなかった?

「そうですね。」

――― 両親と縁を切るか切らないかっていうくらい?

「はい。」

――― トランスジェンダーにはいろんな人がいると思いますが、性転換する人は少ないじゃないですか。そんな中で疎外感とか孤独を感じられることってありましたか?

「誰にも打ち明けてなかった学生時代は、めちゃくちゃ疎外感がありました。自分が何者かもわからなかったですし、なんでこう思うのかもわからなかったです。
母親とか友だちに打ち明けてからは、みんな受け入れてくれて味方してくれたので逆に疎外感は感じなくなりました。」

――― 今は全くないですか?

「そうですね。今は冗談酒場の仲間もいますし、知ってて付き合ってくれる友達もいますし。ないですね。」

――― ありがとうございました。

冗談酒場(パブ)について

撮影にご協力いただいた「冗談酒場(パブ)」は、大阪ミナミにある創業1982年のニューハーフによるショーハウスです。名前の通り「冗談」をテーマにしており、ユーモア溢れるコメディーショーやユニークなメニューで楽しませてくれるお店です。イベントも随時開催。

Instagram:https://www.instagram.com/jordanpub/
WEBサイト:https://jordanpub.net/

アクセスと営業時間

〒542-0085 大阪市中央区心斎橋筋2丁目1-30 プラディオ心斎橋ビル2F
お電話:06-6212-0515

営業時間
OPEN 6:30PM~1:00AM
定休日 毎週水曜日(祝前日の場合は営業)

電車の場合
地下鉄御堂筋線 心斎橋駅下車
※6番出口から、商店街へ上がり、心斎橋アーケードを右に進む
一つ目の信号を左に曲がり、右手3軒目のビルの2階です。

道頓堀 グリコの看板から
戎橋より、グリコの看板を背にして、心斎橋商店街へ入る
200メートルほど進むと信号があるので、信号を右に曲がる
曲がったら右手3軒目のビル2階


自身もLGBT当事者の「乾 菜月さん」
自身もLGBT当事者の「乾 菜月さん」

– 打ち明けられる人は、ほんの一握り –

本動画のサキさんのように周りの理解や 自身の気持ちを打ち明けれる人ばかりではなく、生き苦しさを感じている人もまだまだ沢山います。
動画をご覧になり、そう話してくれたのは乾 菜月さん。

乾さんにLGBT問題の現実・本質についてお聞きしました。

自分らしく生きていくには自分を大切にする必要があります。

幸せの定義は人それぞれで、見た目が美しい、仕事で出世する、周りに評価される、、、そのために、努力する事も人生の生き甲斐になるでしょう。しかし、時にはそんな事に捉われず、『幸せになるために生まれてきた』と言う事をしっかりと認識することも大事です。

価値観が多様化する世界はもう実現していると私感じます。しかしながら、トランスジェンダーの方の健康上の課題として、自殺の問題がしばしば挙げられます。LGBTQと呼ばれる人々は、自殺率が、他の人よりも一般に高く、特に年少者において、その傾向が強いそうです。これは、社会において非難、疎外、差別を経験することにより、もたらされていると考えられています。

実際私たちLGBTQの方々の中には、あらゆる場面での合理的な配慮があるにも関わらず、生き苦しさを感じている人もまだまだ沢山います。

カミングアウトしたくてもできない人、勇気がなくて、人に本音を話せない人がたくさんいます。LGBTQのみならず、困ってる人が沢山います。まずは、自分自身を重ねながら、少しでも周りに目を向けることの大切さ、そして自分自身を大切にする事の意味を理解する必要があると思います。

多様性の促進は、「寛容」を促すだけでなく、「受容」の一歩でもあります。

今まで、自分と異なると思っていた人が、お互いの個性や価値観を認め合うことで、実際には多くの共通点を持っていることに気付くかも知れません。このような違いや共通点に精通することで、私たちは今まで持っていた視点を改め、差別を助長する誤解や偏見を減らすことができます。

「多様性」が認められていない社会は、誰かが差別や偏見に苦しみ、本来の自分を押し殺さなくてはならない状況を意味します。

そのような社会は、「誰もが生きやすい社会」とは言えず、環境や時間の変化により自らの身に訪れる可能性もあります。

多様性が認められる社会へ…
多様性が認められる社会へ…

自分や周りの多様性に気づき、認め合うことで、人生はより豊かになり、誰もが生きやすい社会を実現する第一歩になるのではないでしょうか。

私自身も社会から孤立しないために心がけるべきことが3つあります。

『自分と他人は違うことを理解する』『嫌われる勇気を持つ』そして『一歩踏み出して自分から話しかけてみる』です。

大事なことは、完璧を目指すのではなく、少しずつでも自分から行動を起こすことです。自分から積極的に関わることで、自然と周りとの距離が縮まり、孤立せず関係を深められるでしょう。私は大阪の街は、それらを受け入れるあったかい土壌があると私自身は感じております。

私が思う理想の世界は、LGBTだけではなく、あらゆる個性の頭文字が一直線に並ぶ世界であって欲しい。そのためにまずは自分自身を知り、愛することが重要だと感じます。そして、周りに目を向ける大切さ、、、少し外に目をやると、心がホッコリする場面がたくさんあるはずです。

頑張らなくても良い、まずは自分を愛しましょう。

買豊堂について

出張買取の買豊堂
出張買取の買豊堂

今回の動画では、買取の場面もご紹介しています。

A-LIFE(株)の買取部門である買豊堂では、買取とあわせたお片付けをご提案しております。

年代物のコレクション品や最新トレンド電化製品など不用になったお品物を、片付けの現場で買取査定いたします。1点からお部屋の品まるごとまで、どんなものでもご相談ください。

買豊堂へのお問い合わせ、ご相談

お電話:0120-34-1515(受付時間8:00~20:00)
お問い合わせ:https://kaihoudou.jp/contact/
メール:info@kaihoudou.jp
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関西クリーンサービスについて

片付けのプロ・関西クローンサービス
片付けのプロ・関西クローンサービス

関西クリーンサービスは特殊清掃やゴミ屋敷片付けを専門に行っています。これまで、数多くのお住まいを整理・清掃してきました。その経験を通じて、孤立や孤独死など社会問題についての理解を深め、その解決策を導くべく活動しています。

YouTubeの公式チャンネル登録者数は12万人を突破

YouTubeチャンネルの登録者は12万人超
YouTubeチャンネルの登録者は12万人超

当社では、YouTubeで遺品整理・ゴミ屋敷片付け・特殊清掃の様子を視聴者に伝える動画を公開しています。チャンネル登録者は12万人を突破(※2)。年齢・性別問わず、多くの視聴者様から支持を頂いております。
※2:2024年5月時点

現場の状態やご依頼者様のリアルな声を視聴者に届けることで、現代の日本が抱える社会問題を提起し、自身や身近な人の将来を考えるきっかけとなれるよう取り組んでいます。

調査レポート(プレスリリース)

当社に寄せられる依頼は、今の日本で社会問題と言われる出来事を如実に映し出しています。

そこで、当事者やその人をサポートする家族や行政を対象としたアンケート調査を実施して、その実態に警鐘を鳴らしてきました。

これまでに以下の調査レポートをプレスリリースで発表しています。

  • 不動産従事者を対象にした事故物件に関する調査
  • ゴミを溜めてしまう方の特徴やきっかけに関する調査
  • 行政を対象としたゴミ屋敷の実態調査
  • 引きこもり当事者や家族を対象にした引きこもりの意識調査

関西クリーンサービスへのお問合せ・ご相談

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